本文へスキップ

賃貸不動産経営管理士試験の傾向と対策、過去問解説 

令和元年度賃貸不動産経営管理士試験問題

問15 改題


※ 法改正により問題及び解説を変更しました。

 建物賃貸借契約と建物使用貸借契約の異同に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1 使用貸借契約も賃貸借契約も、引渡しは契約成立の要件とされていない。

2 使用貸借契約は賃貸借契約と異なり、借地借家法の適用がない。

3 使用貸借契約の使用借主も賃貸借契約の賃借人も、使用貸主及び賃貸人に対して、賃料を支払う必要がある。

4 使用貸借契約は賃貸借契約と異なり、期間満了による契約終了に当たり、賃貸借契約の終了時に必要とされる正当事由を要しない。

問15解説


「建物賃貸借契約と建物使用貸借契約の異同」に関する問題です。
テキスト+問題集のP168、P218・219参照)

 1:○(正しい)
 使用貸借契約も賃貸借契約も、引渡しは契約成立の要件とされていない。

※ テキスト+問題集P168「(1)契約の成立」、P218「①使用貸借契約の成立」参照。
※ 以前は、使用貸借契約の成立のためには建物の引渡しを要するとされていましたが、法改正により、使用貸借契約も引渡しは契約成立の要件ではなくなりました(諾成契約)。

2:○(正しい)
 使用貸借契約は借地借家法の適用がありません。
 一方、建物賃貸借契約は借地借家法の適用があります。

※ テキスト+問題集P219の表「▼賃貸借契約と使用貸借契約の主な違い」参照。

3:×(誤っている)
 使用貸借契約は、無償契約であるため、借主は、貸主に対して、賃料を支払う必要がありません。
 一方、賃貸借契約は、有償契約であるため、借主は、貸主に対して、賃料を支払う必要があります。

※ テキスト+問題集P219の表「▼賃貸借契約と使用貸借契約の主な違い」参照。

4:○(正しい)
 使用貸借契約は、借地借家法の適用がないため、賃貸借契約と異なり、期間満了による契約終了に当たり、賃貸借契約の終了時に必要とされる正当事由を必要としません。

※ テキスト+問題集P219の表「▼賃貸借契約と使用貸借契約の主な違い」参照。


正解  3

<変更前の問題文>
※ 参考までに、以下に、本試験問題を原文のまま掲載しました。
 通常は読む必要はありません。


【問 15】 建物賃貸借契約と建物使用貸借契約の異同に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1 使用貸借契約の成立のためには建物の引渡しを要するが、賃貸借契約の場合、引渡しは契約成立の要件とされていない。

2 使用貸借契約は賃貸借契約と異なり、借地借家法の適用がない。

3 使用貸借契約の使用借主も賃貸借契約の賃借人も、使用貸主及び賃貸人に対して、賃料を支払う必要がある。

4 使用貸借契約は賃貸借契約と異なり、期間満了による契約終了に当たり、賃貸借契約の終了時に必要とされる正当事由を要しない。



「テキスト+問題集」
Amazon:賃貸不動産経営管理士 テキスト+問題集


information

賃貸不動産経営管理士

サイト管理者:田村誠
メール:law-t@nifty.com