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賃貸不動産経営管理士試験の傾向と対策、過去問解説 

賃貸不動産経営管理士試験の傾向と対策

 試験で出題されやすい項目、試験の勉強方法を紹介します。

試験の傾向と対策

 試験の出題範囲の試験科目ごとに、試験で出題されやすい項目を紹介します。
 詳細な出題項目については、過去の出題項目一覧をご覧ください。

 令和4年度試験は前年度よりも難易度が高まりましたが、賃貸住宅管理業法(ガイドライン等を含む)を熟知し、かつ、過去の試験問題に慣れている方にとっては、それほど難しくはなかったと思います。
 知っていれば解ける問題(いわゆる知識問題)だけではなく、法律的な理解が必要な問題もありました。
 常識で解ける問題も数多く出題されましたが、そのような問題は素直に解答しましょう。

 早い段階から過去問題に触れ、問題文に慣れることも重要です。
 ※令和3年度以降の試験問題は、賃貸住宅管理業法施行後の出題内容となっています

 以下は、書籍「賃貸不動産経営管理士 テキスト+問題集」の章ごとの出題傾向です。

賃貸管理の意義・役割をめぐる社会的状況
(1問)
毎年、「賃貸不動産管理の意義」又は「賃貸住宅管理業者の社会的責務と役割」からの出題があります。
「賃貸不動産をとりまく社会的情勢(統計)」は、令和2年までは毎年のように出題されていました。そろそろ再度出題されるかもしれません。
賃貸住宅管理業登録制度
(10問)
「賃貸住宅管理業法の定義」「登録」「届出」「業務管理者」「管理受託契約重要事項説明」「管理受託契約締結時書面」「遵守事項(書面の交付、標識、従業者証明書、委託者(貸主)への定期報告、禁止事項、帳簿の作成・保存等)」「監督」「罰則」「標準管理受託契約書」等からの出題であり、この分野からは、まんべんなく出題されています。
これらのうち「管理受託契約重要事項説明」は、毎年2〜3問出題されています。
特定賃貸借契約の適正化のための措置等
(10問)
「特定賃貸借契約・特定転貸事業者」「勧誘者」「誇大広告等の禁止」「不当な勧誘等の禁止」「特定賃貸借契約重要事項説明」「特定賃貸借契約締結時書面」「監督・罰則」「特定賃貸借標準契約書」等からの出題であり、この分野からは、まんべんなく出題されています。
これらのうち「管理受託契約重要事項説明」は、毎年2問出題されています。
管理受託契約
(1問)
民法(特に契約の成立)は、選択肢の一つとして毎年出題されています。
委任契約は、令和2年までは、管理受託契約として出題されていました。
令和4年では、請負の事例問題が出題されました。
賃貸借契約
(4問)
「修繕」「借主の義務」「賃貸借契約の解除」「特殊な建物賃貸借契約(定期建物賃貸借契約等)」は、毎年出題されています。
そのほかは、「賃貸借契約の更新」「敷金」「賃貸不動産の所有権の移転」「賃貸借契約の保証」から出題されています。
金銭の管理
(4問)
「賃料支払」「賃料改定・賃料増減請求」「敷金等」「賃貸借契約の保証」は、毎年出題されています。
そのほかは、「未払賃料の回収・明渡し」「強制執行」に関する問題が出題されています。
賃貸住宅の維持管理
(9問)
「定期点検・定期報告」「計画修繕」「屋根・外壁」「建築基準法等による規制」は、毎年1問〜2問出題されています。
また、設備(給水設備・給湯設備、換気設備、電気設備・ガス設備等)に関する問題が、毎年2問出題されています。
管理実務の実施
(9問)
「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」からは、毎年2問出題されています。
「不動産証券化とプロパティマネジメント」「保険」「税金」からは、毎年1問ずつ出題されています。
そのほか、募集・入居審査、広告、鍵の管理、宅地建物取引業法による規制、各種法令等からも出題されます。
賃貸不動産経営管理士
(2問)
「賃貸不動産経営管理士の業務」は、毎年1〜2問出題されています。
倫理憲章は、令和2年までは毎年出題されていましたが、令和3年及び令和4年の試験では出題されませんでした。
※カッコ内は、令和4年度試験の出題数です。各章にまたがる問題もあるため、明確に科目別(章ごと)に分類することができるというわけではありません。




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