賃料に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 1 賃料債権は、貸主が権利を行使することができることを知った時から5年間行使しないとき、または、権利を行使することができる時から10年間行使しないときは、時効によって消滅する。 2 借主が滞納賃料の一部を支払った場合で、弁済充当の合意がないときは、支払われた賃料は費用、利息、元本の順番で充当される。 3 貸主が賃料の受領を拒絶している場合、借主は賃料を供託することにより、債務不履行責任のみならず賃料支払義務を免れることができる。 4 借主の地位を複数人が共に有する場合、各借主は賃料支払債務を分割債務として負担する。 |
1:○(正しい) 賃料債権は、貸主が権利を行使することができることを知った時から5年間行使しないとき、または、権利を行使することができる時から10年間行使しないときは、時効によって消滅します。 ※ テキスト+問題集P250・251「(4)消滅時効」参照。 |
2:○(正しい) 弁済充当の合意があれば、その合意に基づいて充当されます。弁済充当の合意がないときは、支払われた賃料は費用、利息、元本の順番で充当されます。 ※ テキスト+問題集P251「(5)弁済の充当」参照。 |
3:○(正しい) 本肢は、設問の通りであり、正しいです。 ※ テキスト+問題集P251「(1)供託の効果と供託原因」参照。 |
4:×(誤っている) 借主が複数いる場合、各借主は賃料支払債務を不可分債務として負担します。 本肢は、「分割債務」となっている部分が誤りです。 ※ テキスト+問題集P213「(1)相続人がいる場合」参照。 |
<変更前の問題文> ※ 参考までに、以下に、本試験問題を原文のまま掲載しました。 通常は読む必要はありません。 【問 18】 賃料に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 1 賃料が定期給付債権として定められておらず、かつ商法の適用がない場合、10年の消滅時効に服する。 2 借主が滞納賃料の一部を支払った場合で、弁済充当の合意がないときは、支払われた賃料は費用、利息、元本の順番で充当される。 3 貸主が賃料の受領を拒絶している場合、借主は賃料を供託することにより、債務不履行責任のみならず賃料支払義務を免れることができる。 4 借主の地位を複数人が共に有する場合、各借主は賃料支払債務を分割債務として負担する。 |