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賃貸不動産経営管理士試験の傾向と対策、過去問解説 

令和元年度賃貸不動産経営管理士試験問題

問18 改題


※ 法改正により問題及び解説を変更しました。

 賃料に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1 賃料債権は、貸主が権利を行使することができることを知った時から5年間行使しないとき、または、権利を行使することができる時から10年間行使しないときは、時効によって消滅する。

2 借主が滞納賃料の一部を支払った場合で、弁済充当の合意がないときは、支払われた賃料は費用、利息、元本の順番で充当される。

3 貸主が賃料の受領を拒絶している場合、借主は賃料を供託することにより、債務不履行責任のみならず賃料支払義務を免れることができる。

4 借主の地位を複数人が共に有する場合、各借主は賃料支払債務を分割債務として負担する。

問18解説


「賃料」に関する問題です。
テキスト+問題集のP250・251、P213参照)

 1:○(正しい)
 賃料債権は、貸主が
権利を行使することができることを知った時から5年間行使しないとき、または、権利を行使することができる時から10年間行使しないときは、時効によって消滅します。

※ テキスト+問題集P250・251「(4)消滅時効」参照。

2:○(正しい)
 弁済充当の合意があれば、その合意に基づいて充当されます。弁済充当の合意がないときは、支払われた賃料は
費用、利息、元本の順番で充当されます。

※ テキスト+問題集P251「(5)弁済の充当」参照。

3:○(正しい)
 本肢は、設問の通りであり、正しいです。

※ テキスト+問題集P251「(1)供託の効果と供託原因」参照。

4:×(誤っている)
 借主が複数いる場合、各借主は賃料支払債務を
不可分債務として負担します。
 本肢は、「分割債務」となっている部分が誤りです。

※ テキスト+問題集P213「(1)相続人がいる場合」参照。


正解  4

<変更前の問題文>
※ 参考までに、以下に、本試験問題を原文のまま掲載しました。
 通常は読む必要はありません。


【問 18】 賃料に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1 賃料が定期給付債権として定められておらず、かつ商法の適用がない場合、10年の消滅時効に服する。

2 借主が滞納賃料の一部を支払った場合で、弁済充当の合意がないときは、支払われた賃料は費用、利息、元本の順番で充当される。

3 貸主が賃料の受領を拒絶している場合、借主は賃料を供託することにより、債務不履行責任のみならず賃料支払義務を免れることができる。

4 借主の地位を複数人が共に有する場合、各借主は賃料支払債務を分割債務として負担する。



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