契約の成立および契約書に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。 1 契約は、申込みに対して相手方が承諾をしたときに成立し、明示的な承諾の意思表示がない限り成立しない。 2 契約書は、契約当事者の権利・義務に関する記載内容に誤りを生じさせないよう、定型的な書面とすべきである。 3 諾成契約とは、契約の成立に目的物の授受を要する契約であり、賃貸借契約がこれにあたる。 4 契約当事者は、第三者に対して、契約内容を説明しなければならないことがあり、その場合、契約書は重要である。 |
1:×(不適切である) 契約は、申込みの意思表示に対して、相手方が承諾の意思表示をしたときに成立します。明示的な承諾の意思表示がなくとも、黙示的な承諾の意思表示があれば、契約は成立します。 ※ テキスト+問題集P168「(1)契約の成立」関連。 |
2:×(不適切である) 契約書は、定型的な書面である必要はありません。 |
3:×(不適切である) 諾成契約とは、意思表示の合致のみにより成立契約であり、契約の成立に目的物の授受を要しません。 賃貸借契約は、諾成契約です。 ※ テキスト+問題集P168「(1)契約の成立」及び枠内「●諾成契約と要物契約の違い」参照。 |
4:○(適切である) 本肢の通りです。 ※ テキスト+問題集P169の2行目〜4行目を参照。 |