管理業者の社会的責務と役割に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。 1 人口減少・成熟型社会を迎え、良質のものを長く使うストック重視の循環型社会へ移行することが喫緊の課題となり、適切な管理を通じて不動産の価値を維持・保全する役割を担う管理業者の社会的責務と役割が高まっている。 2 貸主の資産の適切な運用という観点から、貸主の有するあらゆる資産の組合せの中で、いかに収益を上げるかという視点で賃貸管理のあり方を構成していくことは、管理業者としては越権であり控えるべき姿勢である。 3 バブル崩壊、不動産不況、グローバリゼーションの進展など、賃貸不動産を取り巻く環境の変化に対応した結果、賃貸不動産の活用の現場では、もっぱら普通建物賃貸借契約(定期建物賃貸借契約でない建物賃貸借契約をいう。以下、各問において同じ。)に重点をおいて、その契約期間をいかに長くするかが、最も重要となっている。 4 管理業者に求められる社会的役割の一つは、貸主や借主との信頼関係に最大限の配慮をしたコンプライアンスの遵守であるが、管理業者が賃貸借契約の当事者になる場合、契約の相手方に、将来の家賃変動等、管理業者にとって不利益な事項は説明する必要はない。 |
1:○(適切) 本肢の通りです。 ※ テキスト+問題集P22「(2)循環型社会への移行に貢献」参照。 |
2:×(不適切) 貸主の有するあらゆる資産の組合せの中で、いかに収益を上げるかという視点で賃貸管理のあり方を構成していくことが求められています。 ※ テキスト+問題集P22「(1)資産運営のプロとしての役割」参照。 |
3:×(不適切) 普通建物賃貸借契約だけでなはく、定期建物賃貸借契約などの多様な賃貸借契約形態の中から、適切な契約形態を選択すべきです。本肢は、「もっぱら普通建物賃貸借契約・・・に重点をおいて」となっている部分が誤りです。 ※ テキスト+問題集P20「(1)多様な契約形態からの選択」参照。 |
4:×(不適切) 管理業者が賃貸借契約の当事者になる場合、契約の相手方に、将来の家賃変動等、管理業者にとって不利益な事項についても説明する必要があります。 |