「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版)」(国土交通省平成23年8月。以下、各問において「ガイドライン」という。)の考え方を前提とした場合、原状回復に関する次の記述のうち、誤っているものの組合せはどれか。 ア 借主の喫煙を理由として壁クロスの交換が必要となった場合、6年で残存価値1円となるような直線を想定し、負担割合を算定する。 イ 借主の過失によりフローリング床全体の張り替えが必要となった場合の張り替え費用は、経年変化を考慮せず、全額借主の負担となる。 ウ 耐用年数を経過した壁クロスであっても、借主が故意に落書きをした部分を消すのに要する費用は、借主の負担となることがある。 エ 借主の過失により必要となったクッションフロアの交換費用は、経年変化を考慮せず、全額借主の負担となる。 1 ア、イ 2 ア、ウ 3 イ、エ 4 ウ、エ |
ア:○(正しい) 壁クロスの交換が必要となった場合、6年で残存価値1円となるような直線を想定し、負担割合を算定します。 ※ テキスト+問題集P364の表「▼借主の負担単位と経過年数等の考慮」参照。 |
イ:×(誤っている) フローリング全体にわたる毀損によりフローリング床全体を張り替える場合は、経過変化を考慮します。具体的には、当該建物の耐用年数で残存価値1円となるような直線を想定し、負担割合を算定します。 ※ テキスト+問題集P364の表「▼借主の負担単位と経過年数等の考慮」参照。 ※ なお、フローリングの部分補修の場合は、経過変化を考慮しません。 |
ウ:○(正しい) 耐用年数を経過した壁クロスであっても、借主が故意に落書きをした部分を消すのに要する費用は、借主の負担となることがあります。 ※ テキスト+問題集P361の下から3行目〜P362の上から6行目までを参照。 |
エ:×(誤っている) クッションフロアの交換費用は、経年変化を考慮します。6年で残存価値1円となるような直線を想定し、負担割合を算定します。 ※ テキスト+問題集P364の表「▼借主の負担単位と経過年数等の考慮」参照。 |