賃貸不動産経営管理士の行為に関する次の記述のうち、賃貸不動産経営管理士「倫理憲章」の趣旨に照らし、最も不適切なものはどれか。 1 勤務していた管理業者を退職した後も、賃貸不動産経営管理士として職務上知った関係者の秘密を漏らさないようにしている。 2 賃貸物件の貸主と借主の間に紛争が生じるおそれがある場合には、もっぱら依頼者である貸主の立場に立って対応している。 3 賃貸不動産経営管理士の資格取得後も毎年、賃貸不動産経営管理士試験問題に目を通して勉強している。 4 賃貸物件が所在する地域の防犯・防災活動に協力するため、貸主に対し、積極的に企画提案している。 |
1:○(適切である) 倫理憲章「(七)秘密を守る義務」では、「賃貸不動産経営管理士は、職務上知り得た秘密を正当な理由なく他に漏らしてはならない。その職務に携わらなくなった後も同様とする。」としています。この趣旨に照らして、本肢は適切な対応です。 ※ テキスト+問題集P420「(七)秘密を守る義務」参照。 |
2:×(不適切である) 倫理憲章「(四)公正と中立性の保持」では、「賃貸不動産経営管理士は常に公正で中立な立場で職務を行い、万一紛争等が生じた場合は誠意をもって、その円満解決に努力する。」としています。この趣旨に照らせば、常に公正で「中立な」立場で対応する必要があります。 本肢は、「もっぱら依頼者である貸主」の立場に立って対応するとしている点が誤りです。 ※ テキスト+問題集P419「(四)公正と中立性の保持」参照。 |
3:○(適切である) 倫理憲章「(五)専門的サービスの提供および自己研鑽の努力」では、「賃貸不動産経営管理士はあらゆる機会を活用し、賃貸不動産管理業務に関する広範で高度な知識の習得に努め、不断の研鑽により常に能力、資質の向上を図り、管理業務の専門家として高い専門性を発揮するよう努力する。」としています。この趣旨に照らして、本肢は適切な対応です。 ※ テキスト+問題集P420「(五)専門的サービスの提供および自己研鑽の努力」参照。 |
4:○(適切である) 倫理憲章「(一)公共使命」では、「賃貸不動産経営管理士のもつ、公共的使命を常に自覚し、公正な業務を通して、公共の福祉に貢献する。」としています。この趣旨に照らして、本肢は適切な対応です。 ※ テキスト+問題集P418「(一)公共的使命」参照。 |