賃貸不動産経営管理士試験の傾向と対策、過去問解説
令和３年度賃貸不動産経営管理士試験問題
問42
| 賃貸住宅の管理に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。 １ 募集の準備等の契約前業務、賃料の収納と送金等の契約期間中の業務、期間満了時の契約更新業務、明渡しや原状回復等の契約終了時の業務、建物の維持管理や清掃等の維持保全業務は、いずれも居室部分を対象とする業務である。 ２ 貸主が賃貸住宅管理業者に管理業務を委託する管理受託方式の賃貸住宅経営において、賃貸住宅管理業者は、借主の募集、賃料の収受や契約条件の交渉、建物の維持管理の業務を、いずれも貸主の代理として行う。 ３ 賃貸住宅管理業者は、建物管理のプロとしての役割を果たす、循環型社会への移行に貢献する、管理業務に関する専門知識の研鑽と人材育成に努める、といった社会的責務を負うが、貸主の賃貸住宅経営を総合的に代行する資産運営の専門家というわけではない。 ４ 借主保持と快適な環境整備、透明性の高い説明と報告、新たな経営管理手法の研究と提案、能動的・体系的管理の継続、非常事態における借主のサポートは、いずれも賃貸住宅管理業者に求められる役割である。 |
問42解説
「賃貸住宅の管理」に関する問題です。
（テキスト＋問題集のP39、P343、P22・23参照）
| １：×（不適切） 賃貸住宅の維持保全の業務は、「居室」のみならず、居室の使用と密接な関係にある住宅の「その他の部分」（玄関・通路・階段等の共用部分、居室内外の電気設備・水道設備、エレベーター等の設備等）も、その対象としています。 本肢は、「いずれも居室部分を対象とする業務」としている点が誤りです。 ※ テキスト＋問題集P39の1行目～5行目を参照。 |
| ２：×（不適切） 借主の募集は、宅地建物取引業の免許を受けた宅地建物取引業者が、仲介または代理して行います。 本肢は、「賃貸住宅管理業者は、借主の募集～を、貸主の代理として行う」としている点が誤りです。 ※ テキスト＋問題集P343「②宅地建物取引業法の適用の有無」参照。 |
| ３：×（不適切） 賃貸住宅管理業者は、建物管理のプロとしての役割を果たす、循環型社会への移行に貢献する、管理業務に関する専門知識の研鑽と人材育成に努める、といった社会的責務を負います。また、賃貸住宅管理業者は、貸主の賃貸住宅経営を総合的に代行する資産運営の専門家です。 ※ テキスト＋問題集P22「(1)資産運営のプロとしての役割」「(2)循環型社会への移行に貢献」参照。 |
| ４：○（適切） 借主保持と快適な環境整備、透明性の高い説明と報告、新たな経営管理手法の研究と提案、能動的・体系的管理の継続、非常事態における借主のサポートは、いずれも賃貸住宅管理業者に求められる役割です。 ※ テキスト＋問題集P22・23「②賃貸住宅管理業者の役割」の②③⑤⑥⑧参照。 |
- 正解 ４
