賃貸不動産経営管理士の業務に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。 1 賃貸不動産経営管理士は業務管理者として、管理受託契約重要事項説明書の交付、維持保全の実施、家賃、敷金、共益費その他の金銭の管理、帳簿の備付け、貸主に対する定期報告、入居者からの苦情の処理に関する事項等を自ら実施する役割を担っている。 2 賃貸不動産経営管理士は、業務管理者としての事務を適切に実施することに加え、賃貸借関係の適正化を図るために賃貸住宅管理業者が行う業務につき、管理・監督する役割や自ら実施する役割を担う。 3 賃貸不動産経営管理士は、宅地建物取引業者が媒介や代理をしないサブリース方式の転貸借契約において、宅地建物取引業法に準じ、転借人に対して契約締結前の重要事項説明や契約成立時の書面の交付を行うことが期待される。 4 賃貸不動産経営管理士は、不動産をめぐる新たな政策課題や賃貸不動産の活用方式の普及に積極的に協力して取り組み、不動産政策の推進とそれに伴う国民生活の安定向上に貢献することが求められる。 |
1:×(不適切) 賃貸不動産経営管理士は業務管理者として、管理受託契約重要事項説明書の交付、維持保全の実施、家賃、敷金、共益費その他の金銭の管理、帳簿の備付け、貸主に対する定期報告、入居者からの苦情の処理に関する事項等を、自ら実施する役割を担ってはいません。 本肢は、 「賃貸不動産経営管理士は業務管理者として〜自ら実施する役割を担っている」としている点が誤りです。 ※ テキスト+問題集P414「(2)「業務管理者」として行うべき事務の実施」参照。 |
2:○(適切) 賃貸不動産経営管理士は、業務管理者としての事務を適切に実施することに加え、賃貸借関係の適正化を図るために賃貸住宅管理業者が行う業務につき、管理・監督する役割や自ら実施する役割を担っています。 ※ テキスト+問題集P414「(3)「業務管理者」以外で賃貸住宅管理業者として行うべき業務の実施」参照。 |
3:○(適切) 賃貸不動産経営管理士は、宅地建物取引業者が媒介や代理をしないサブリース方式の転貸借契約において、宅地建物取引業法に準じ、転借人に対して契約締結前の重要事項説明や契約成立時の書面の交付を行うことが期待されています。 ※ テキスト+問題集P415「(5)サブリース方式における転貸借契約時の適正手続き」参照。 |
4:○(適切) 賃貸不動産経営管理士は、不動産をめぐる新たな政策課題や賃貸不動産の活用方式の普及に積極的に協力して取り組み、不動産政策の推進とそれに伴う国民生活の安定向上に貢献することが求められます。 ※ テキスト+問題集P415「(6)新たな政策課題への積極的な取組に係る業務の実施」参照。 |