定期建物賃貸借契約に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。 ア 貸主が死亡したときに賃貸借契約が終了する旨の特約は、有効である。 イ 期間50年を超える定期建物賃貸借契約は、有効である。 ウ 定期建物賃貸借契約に特約を設けることで、借主の賃料減額請求権を排除することが可能である。 エ 契約期間の定めを契約書に明記すれば、更新がなく期間満了により当該建物の賃貸借が終了する旨(更新否定条項)を明記したと認められる。 1 なし 2 1つ 3 2つ 4 3つ |
ア:×(誤り) 定期建物賃貸借は、契約の更新がなく、期間の満了により当該建物の賃貸借は終了する契約です。貸主が死亡したときに賃貸借契約が終了する旨の特約は、定期建物賃貸借とは相容れず、また、借主に不利な特約であって無効です。 ※ テキスト+問題集P222「契約書」、P194・195「(2)法定更新@(更新拒絶の通知がない場合)」参照。 |
イ:○(正しい) 建物賃貸借において、期間に上限はありません。このことは定期建物賃貸借でも同じであり、期間50年を超える定期建物賃貸借契約も有効です。 ※ テキスト+問題集P194「(2)期間の上限」参照。 |
ウ:○(正しい) 定期建物賃貸借契約に特約を設けることで、借主の賃料減額請求権を排除することが可能です。 ※ テキスト+問題集P256「(4)定期建物賃貸借契約の場合」参照。 |
エ:×(誤り) 契約書に「更新がなく期間満了により当該建物の賃貸借が終了する旨」(更新否定条項)を明記しなければならず、契約期間の定めを契約書に明記しても、更新否定条項を明記したとは認められません。 ※ テキスト+問題集P222「契約書」参照。 |