賃貸住宅の管理に関する次の記述のうち、適切なものはいくつあるか。 ア 賃貸住宅が長期にわたり必要な機能と収益性を保持するためには、建物の劣化状況等の現状を知ることが必要であり、新築時とその後の維持管理の履歴情報の蓄積と利用は、必要なメンテナンスを無駄なく行うことにつながる。 イ 天井からの漏水が、建物の劣化に起因せず、上階入居者の使用方法に原因があると判明した場合、上階入居者が付保する賃貸住宅居住者総合保険と、建物所有者が付保する施設所有者賠償保険を適用できる。 ウ 貸室の引渡しにあたっては、鍵の引渡しの際に、管理業者と賃借人が立会い等により貸室の客観的な情報を残しておくことで、後日の修繕や原状回復に関するトラブルの防止にもつながる。 1 なし 2 1つ 3 2つ 4 3つ |
ア:○(適切) 本肢の通りです。 ※ テキスト+問題集P290「(1)修繕履歴の必要性」参照。 |
イ:×(不適切) 「施設所有者賠償保険」は、施設の所有(管理)や業務の遂行を起因とする賠償責任を補償する保険です。本肢の漏水は、上階入居者の使用方法を起因とするものであって、建物所有者による建物の管理や業務の遂行に起因したものではないため、建物所有者が付保する施設所有者賠償保険を適用できません。 |
ウ:○(適切) 本肢の通りです。 ※ テキスト+問題集P357「(4)トラブル予防」参照。 |