賃貸不動産の管理は、誰のために、どのように行っていくべきかに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。 1 投資家を含めた貸主の収益安定が最大限求められる時代の中で形成されてきた賃貸不動産管理の概念を踏まえれば、投資家を含めた貸主の賃貸経営のためという視点を基本にすえるべきである。 2 賃貸不動産の適切な利用が促進されることは、入居者・利用者の利益でもあるので、貸主の利益のみならず、入居者・利用者にも配慮した賃貸不動産管理を行うべきである。 3 賃貸不動産は、不動産として、その周辺の環境や街並み形成等に資するものとして、広く公共の福祉にも貢献するものであるので、貸主の利益だけでなく、地域社会との関係にも配慮した賃貸不動産管理を行うべきである。 4 もともと賃貸不動産の管理は、貸主の賃貸経営のためという視点が強調されてきた経緯があるので、今日においても、貸主からの委託に基づき、賃料収納を中心に、もっぱら貸主の利益を確保するために行うべきである。 |
1:○(適切である) 貸主の収益安定が最大限求められる時代の中で形成されてきた経緯を踏まえれば、貸主(投資家を含む)の賃貸経営のためという視点を基本にすえるべきです。 ※ テキスト+問題集P20・21「A誰のための管理か」参照。 |
2:○(適切である) 貸主の利益のみならず、入居者・利用者にも配慮した賃貸不動産管理を行うべきです。 ※ テキスト+問題集P20・21「A誰のための管理か」参照。 |
3:○(適切である) 貸主の利益だけでなく、地域社会との関係にも配慮した賃貸不動産管理を行うべきです。 ※ テキスト+問題集P20・21「A誰のための管理か」参照。 |
4:×(不適切である) 賃貸不動産管理は、貸主の賃貸経営のためという視点が強調されてきた経緯がありますが、今日においては、貸主の利益だけを確保するために行うべきとはいえません。借主等の利益も考える必要があります。 ※ テキスト+問題集P20・21「A誰のための管理か」参照。 ※ 「もっぱら(〜行う)」とは、そのことだけを行うという意味です。 |