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賃貸不動産経営管理士試験の傾向と対策、過去問解説 

平成28年度賃貸不動産経営管理士試験問題

問13


 借地借家法の適用のある建物賃貸借契約の特約の有効性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1 賃貸借契約の締結と同時に設定される「期間満了時に賃貸借が解約される」旨の特約は無効である。

2 法令により一定の期間を経過した後に建物を取り壊すべきことが明らかな場合で、この建物を目的物とする賃貸借契約を書面により締結するときに、建物取壊時に賃貸借契約が終了する旨の特約を定めても、定期建物賃貸借契約の要件を満たしていない限り、その特約は無効である。

3 借主が貸主の同意を得て賃貸不動産に設置した造作について、借地借家法第33条1項に基づく造作買取請求権を排除する旨の特約は有効である。

4 更新について合意が成立しない場合には、賃貸借契約が期間満了と同時に当然終了する旨の特約は無効である。

問13解説


「建物賃貸借の特約の有効性(借地借家法)」に関する問題です。
テキスト+問題集のP194・195、P220、P188参照)


 1:○(適切である)
 本肢の通りです。

※ テキスト+問題集P194・195「(2)法定更新@(更新拒絶の通知がない場合)」参照。

 2:×(不適切である)
 法令または契約により一定の期間を経過した後に建物を取り壊すべきことが明らかな場合で、この建物を目的物とする賃貸借契約を書面により締結するときに、建物取壊時に賃貸借契約が終了する旨の特約を定めた場合、その特約は有効です。
 その特約が、定期建物賃貸借契約の要件を満たしていなくても、有効であることに変わりありません。

※ テキスト+問題集P220「@取り壊し予定建物賃貸借」参照。

 3:○(適切である)
 本肢の通りです。

※ テキスト+問題集P188「(1)造作買取請求権の行使」参照。

 4:○(適切である)
 本肢の通りです。

※ テキスト+問題集P194・195「(2)法定更新@(更新拒絶の通知がない場合)」参照。


正解  2


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