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賃貸不動産経営管理士試験の傾向と対策、過去問解説 

平成28年度賃貸不動産経営管理士試験問題

問19


 借主の義務と責任に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1 賃貸不動産につき修繕を要するときは、借主は、遅滞なくその旨を貸主に通知しなければならない。

2 賃貸不動産が転借人の過失により損傷した場合、借主は、転貸について貸主の承諾を得ていたとしても、貸主に対し、債務不履行に基づく損害賠償責任を負う。

3 借主は、失火により賃貸不動産を損傷したとしても、失火につき重過失がない限り、貸主に対し、債務不履行に基づく損害賠償責任を負わない。

4 ペット飼育の禁止が賃貸借契約で定められていない場合でも、通常許容される範囲を超えたペットの飼育があった場合には、賃貸借契約の解除が認められる。

問19解説


「借主の義務と責任」に関する問題です。
テキスト+問題集のP191〜193、P205参照)


 1:○(適切である)
 本肢の通りです。

※ テキスト+問題集P192「B通知義務」参照。

 2:○(適切である)
 本肢の通りです。
 

※ テキスト+問題集P191・192「(2)履行補助者の故意・過失」及びP205「転借人の行為に対する転貸人の責任」参照。

 3:×(不適切である)
 借主は、失火により賃貸不動産を損傷した場合、失火につき故意または過失があれば、重過失がなくても、貸主に対し、債務不履行に基づく損害賠償責任を負います。

※ テキスト+問題集P191「(1)借主の故意・過失」参照。

 4:○(適切である)
 通常許容される範囲を超えたペットの飼育があった場合、借主は、用法義務違反として債務不履行責任(契約の解除や損害賠償責任)を負います。

※ テキスト+問題集P192「C用法遵守義務」参照。
※ 債務不履行については、テキスト+問題集P170「(1)債務不履行」参照。


正解  3


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