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賃貸不動産経営管理士試験の傾向と対策、過去問解説 

令和2年度賃貸不動産経営管理士試験問題

問31


 「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版)」(国土交通省平成23年8月。以下、各問において「ガイドライン」という。)の考え方を前提とした場合、原状回復に関する次の記述のうち、誤っているものの組合せはどれか。

ア 借主の喫煙を理由として壁クロスの交換が必要となった場合、6年で残存価値1円となるような直線を想定し、負担割合を算定する。

イ 借主の過失によりフローリング床全体の張り替えが必要となった場合の張り替え費用は、経年変化を考慮せず、全額借主の負担となる。

ウ 耐用年数を経過した壁クロスであっても、借主が故意に落書きをした部分を消すのに要する費用は、借主の負担となることがある。

エ 借主の過失により必要となったクッションフロアの交換費用は、経年変化を考慮せず、全額借主の負担となる。


1 ア、イ
2 ア、ウ
3 イ、エ
4 ウ、エ


問31解説


原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に関する問題です。
テキスト+問題集のP364、P361・362参照)


 ア:○(正しい)
 壁クロスの交換が必要となった場合、6年で残存価値1円となるような直線を想定し、負担割合を算定します。

※ テキスト+問題集P364の表「▼借主の負担単位と経過年数等の考慮」参照。

 イ:×(誤っている)
 フローリング全体にわたる毀損によりフローリング床全体を張り替える場合は、経過変化を考慮します。具体的には、当該建物の耐用年数で残存価値1円となるような直線を想定し、負担割合を算定します。

※ テキスト+問題集P364の表「▼借主の負担単位と経過年数等の考慮」参照。
※ なお、フローリングの部分補修の場合は、経過変化を考慮しません

 ウ:○(正しい)
 耐用年数を経過した壁クロスであっても、借主が故意に落書きをした部分を消すのに要する費用は、借主の負担となることがあります。

※ テキスト+問題集P361の下から3行目〜P362の上から6行目までを参照。

 エ:×(誤っている)
 クッションフロアの交換費用は、経年変化を考慮します。6年で残存価値1円となるような直線を想定し、負担割合を算定します。

※ テキスト+問題集P364の表「▼借主の負担単位と経過年数等の考慮」参照。


正解  3


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