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賃貸不動産経営管理士試験の傾向と対策、過去問解説 

平成29年度賃貸不動産経営管理士試験問題

問14


 敷金の承継に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1 貸主が、建物を借主に引き渡した後、第三者に当該建物を売却し、所有権移転登記を完了した場合、特段の事情がない限り、敷金に関する権利義務は当然に第三者に承継される。

2 建物について抵当権が設定され、その登記がされた後に、当該建物についての賃貸借契約が締結された場合、抵当権が実行され、買受人に建物の所有権が移転すると、敷金に関する権利義務も当然に買受人に承継される。

3 貸主が、建物を借主に引き渡した後、当該建物に抵当権が設定され、抵当権が実行された結果、買受人に当該建物の所有権が移転したときは、敷金に関する権利義務は当然に買受人に承継される。

4 貸主が、建物を借主に引き渡した後、貸主の債権者が当該建物を差し押えたことにより、建物が競売された結果、買受人に当該建物の所有権が移転したときは、敷金に関する権利義務は当然に買受人に承継される。

問14解説


「賃貸不動産の所有権の移転(敷金の承継)」に関する問題です。
合格教本のP160〜162参照)

1:○(適切である)
 売却による所有権移転の「登記前」に建物の引渡しがなされている場合、第三者に、貸主の地位が承継され、敷金に関する権利義務も承継されます。

※ 合格教本P160「(1)借主が先に建物の引渡しを受けた場合」参照。

2:×(不適切である)
 抵当権設定の「登記後」に賃貸借契約が締結された場合、買受人には、貸主の地位は承継されず、敷金に関する権利義務も承継されません。

※ 合格教本P162「(2)先に抵当権設定登記がなされた場合」参照。
※ 「借主が買受人に対抗することができるか」「貸主の地位が買受人に承継されるか」「敷金に関する権利義務が買受人に承継されるか」は、抵当権設定の登記と建物の引渡しのどちらが先かによって判断します。

3:○(適切である)
 抵当権設定の「登記前」に建物の引渡しがなされている場合、買受人に、貸主の地位が承継され、敷金に関する権利義務も承継されます。

※ 合格教本P161「(1)借主が先に建物の引渡しを受けた場合」参照。

4:○(適切である)
 「差押え前」に建物の引渡しがなされている場合、買受人に、貸主の地位が承継され、敷金に関する権利義務も承継されます。

※ 合格教本P162「(1)借主が先に建物の引渡しを受けた場合」参照。


正解  2


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