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賃貸不動産経営管理士試験の傾向と対策、過去問解説 

平成30年度賃貸不動産経営管理士試験問題

問9


 サブリース方式による賃貸管理において原賃貸借契約が終了した場合に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

1 原賃貸借契約を転貸人の債務不履行を原因として解除する場合、転借人に対し、解除に先立って催告しなければ、債務不履行解除を転借人に対抗する ことができない。

2 原賃貸借契約が転貸人の債務不履行を原因として解除された場合、転貸借 契約も解除されたものとみなされる。

3 原賃貸人と転貸人が原賃貸借契約を合意解約した場合、原賃貸人は合意解約を転借人に対抗することができる。

4 原賃貸借契約が期間満了により終了する場合、原賃貸人は原賃貸借契約の終了を転借人に通知しなければ、原賃貸借契約の終了を転借人に対抗することができない。

問9解説


「管理業務の受託(サブリース方式)」に関する問題です。
合格教本のP114、P146、P116参照)

 1:×(誤っている)
 サブリース方式による管理の場合、管理業者は自ら借主として原賃貸人と原賃貸借契約を結んで賃貸物件を借り受け、さらに自ら貸主として転借人(入居者)と転貸借契約を結んで賃貸物件を貸しています。
 つまり、管理業者は契約の当事者として賃貸管理を行っているのであって、原賃貸人の代理人の立場で賃貸物件を借り受けて管理しているわけではありません。

※ 合格教本P114「@転貸のしくみ」参照。

 2:×(誤っている)
 敷金は、借主から貸主に交付される金銭であり、賃貸物件の明渡し後に、貸主が借主に返還します。つまり、敷金返還義務を負うのは、借主と契約関係にある「貸主」です
 サブリース方式において、転借人(転貸借契約の借主)と直接の契約関係にあるのは、原賃貸人ではなく、管理業者(転貸借契約の貸主)のみです。よって、管理業者のみが敷金返還義務を負うのであって、原賃貸人は転借人に対して敷金返還義務を負いません。

※ 合格教本P114「@転貸のしくみ」及びP146「@敷金」参照。

 3:○(正しい)
 原賃貸借契約が「債務不履行」により解除された場合、原賃貸人が転借人に対して目的物の返還を請求した時に、転貸人の債務の履行不能により転貸借契約は終了します。

※ 合格教本P116「(2)債務不履行による解除の場合」参照。

 4:×(誤っている)
 賃貸借契約が「合意解約」された場合、原賃貸人は転貸人に対してその合意解除を対抗できないため、転借人に対して明渡しを請求できず、また、転貸借契約は終了しません。

※ 合格教本P116「(3)合意解除の場合」参照。


正解  3


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